今では「サセックス公爵夫人メーガン」になってしまったメーガン・マークル(Meghan Markle)がまだアメリカで女優をしていた頃の作品です。
超人気海外ドラマ「スーツ(原題:SUITS)」シーズン1の予告編を使ってリスニングの練習をしましょう!
YouTubeをはじめアマゾンプライムビデオやHulu、Netflixなど、自宅を一歩も出なくても世界中の映画が観れる時代にこれらを利用しない手はありません!
まずは字幕(ここで字幕はもちろん英語の字幕のことです!)なしで何度か聴きます。
もうこれ以上ムリだ!というところまできたらYouTubeの自動字幕機能や下のスクリプトで英語を確認してください。
なお、YouTubeの自動字幕機能はまだ100%完璧ではないので、途中「ん?」と思う箇所があっても焦らなくて大丈夫です。
なんとなく全部の音が拾えるようになるまで、字幕なし/ありを何度か繰り返します。
記事本文には使われている英語の解説もあるので、ぜひ参考にしてくださいね。
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「スーツ/SUITS」シーズン1の簡単なあらすじ
2011年から2019年までの9シーズンにわたりアメリカで放送された、ハーバード卒の超キレキレ敏腕企業顧問弁護士ハーヴィーと超天才なのに無資格なアソシエイトのマイクがコンビで活躍する弁護士ドラマ。
法律本を丸暗記できるほどの完璧な記憶力をもつ天才マイクは学生時代の過ちから一旦は決まっていたハーバード・ロースクールへの入学を取り消され、小さい頃からの夢だった弁護士になる道を諦め、弁護士試験の代行や麻薬の運び屋などで生計を立てていました。
一方、シニアパートナーへの昇進の条件としてアソシエイトをつけなくてはいけなくなったハーヴィは、ハーバード・ロースクール卒業が採用資格だったにも関わらず、偶然にも面接会場に迷い込んできたマイクの法律的才能に驚かされ学歴詐称と知りながらも採用を決断します。
シーズン1ではマイクの新しい出会いだけではなく、疫病神のような幼馴染との切っても切れないくされ縁にハラハラさせられつつも、アソシエイトとしての大きな成長をみることができます。
二人の天才弁護士が早口で法律の専門用語をまくし立てる場面も多く、かなりハイレベルの聞き取りスキルが必要です。
毎回ドキドキハラハラの展開で、一度観出すと中毒症状が出ること間違いありません。
アマゾンプライム会員なら無料で観れます!(2021年時点)
ドラマで英語のリスニング「スーツ/SUITS 」予告編
Jessica: You are looking at the best closer this city has every seen.
Woman: Closer, huh. Baseball?
Harvey: Attorney. I close situations.
*弁護士としての「closer」は、裁判に持ち込まれる前に案件を決着させるというスキルを持った凄技弁護士たちとして呼ばれています。弁護士にとってもクライアントにとっても、裁判にもつれ込み裁判所の判決を待つよりも時間やコストが抑えられ効率的な解決方法として受け入れられています。
Boy with glasses: What did you get me?
Mike: I said I was gonna get you a 158.
Examiner: Pencils down. Excuse me. Do I know you from somewhere?
Mike: I don't think so.
Boy with glasses: I told you I wanted a 175.
Mike: You're a B minus student, if I get you a 175, they'll know you cheated. Now, can I have my money please.
*「Do I know you..」字面どおり「私はあなたのことを知っていますか?」つまり「どこかで会ったことありましたっけ」というような意味になります。
*アメリカでの学校の成績は一般的に「A+, A, A−, B+, B, B−, C+, C, C−, D+, D, D−, F」で評価されます。「F」は「Fail」で落第。「a B minus student」なら悪くはないというレベルなので、依頼人が希望しする175点をとってしまうとズルがバレると言っています。
ちなみにここではBar Examの替え玉をしているのではなく、ロースクールに受験するために必要なLSAT (The Law School Admission Test)試験です。2020年情報によるとコロンビア、ハーバード、イェールのトップ3ロースクールが170点レベルなので、B-の生徒が175点を取れば怪しすぎですね。
Jessica: Recruiting. Harvey, your interviews are set up for tomorrow.
Harvey: Can we please skip the recruiting? We need people who think on their feet, not another clone with a rod up his ass.
Jessica: You went to the Harvard Law.
Harvey: I am an exception.
Jessica: Find me another one.
*「think on one's feet」ですぐに反応できる、即答できる、即断して対応できるのような意味
- 「back on your feet」回復する。「Don't worry. He will get back on his feet eventually.」彼は大丈夫になるよ、きっと乗り越えられるよ、というような意味。
- 「land on your feet」うまく切り抜ける。「She always lands on her feet...」
*「a rod up one's ass」は「a stick up one's ass」と同じで「融通がきかない石頭」に対して使われるようですが、品が悪い言葉なのでオススメしません。どうしてもということであればお尻をbuttと言い換えたほうがまだ可愛げがあるでしょう。
Harvey: Give each guy a hard time and before you send them back. Give me a wink if they say something clever.
Donna: Okay. Excuse me. You were five minutes late. Is there a reason why I should let you in?
Mike: I am just trying to ditch the cops, OK? I don't really care if you should let me in or not.
Mike: Mike Ross.
Harvey: Harvey Spector. Nice to meet you. Unfortunately we only hire from Harvard. And, you haven't even gone to any law school.
Mike: What if I told you that I consume knowledge like no one you've ever met and I've actually passed the bar?
Harvey: I'd say you're full of crap.
Mike: Read me something.
Harvey: Civil liability associated with agency is based on...
Mike: The reasonable inference of agency on behalf of the plaintiff, and the nature of the damages themselves.
Harvey: How did you know that.
Mike: I like to read. Once I read something, I understand it. And once I understand it, I never forget it.
Harvey: I'm emailing the firm I just found our next associate.
*「what if...?」で「もし仮に…」という意味になります。
*アメリカの司法試験のことを「Bar Exam」といい、略して「bar」と呼ばれることが多いので覚えておきましょう。またアメリカの弁護士資格は日本のように国家資格ではなく州ごとの管轄なため、実際にはNew York Bar ExamやCalifornia Bar Examなど州の試験です。
*「full of crap」のクラップはウンチという意味で、「嘘ばっかり、くだらない」のような意味で使われます。なぜかアメリカ人はクラップやシットをあっちにもこっちにも驚くほど多用します。この二つだとまだクラップの方が可愛げがある単語ですが、品のいい言葉ではないので、使う場所や相手には十分に気をつけましょう。もしクラップを使う場合も「clap」とは異なる単語なので注意してください。
LとRの音の聞き分けについては「英語リスニングにLとRの発音を克服しよう」で詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
Rachel: Hi, I'm Rachel Zane. I'll be giving you your orientation.
Mike: Wow, you're pretty.
Rachel: Good! You've hit on me. We can get it out of the way that I am NOT interested.
Mike: I love you!!
*「hit on」で「口説く」という意味になります。「Are you trying to hit on me?」でも使えます。
Harvey: Being a lawyer is like being a doctor. We keep pressing until it hurts. Then you know where to look.
Mike: That's weird, you giving me advice. It sounds like you actually care about me.
Harvey: I don't. You're a reflection of me, and I absolutely care about me. So get your skinny tie out of my face and get to work.
Mike: This woman had her life ripped apart. You don't even care?
Harvey: I'm not about caring. I'm about winning.
Mike: Why can't you be about both?
*「weird」で「変な」という意味ですが、日常会話でよくきかれる単語なのでぜひ覚えておいてください。「He is weird.」「He is acting weird this morning.」「That's super weird!!!」、また「weirdo」で変な人となります。
*「get out of my face」でも「私の前から消えろ」「ほおっておいてくれ」という意味ですが、「get (something) out of my face」のように「何を」を示す目的語を入れることもできます。
Jessica: When we first met, you were a screw-up. I led you up the ranks and then you lied to my face.
Harvey: This isn't elementary school, this is hard work, long hours, high pressure.
Mike: I will work as hard as it takes to become the best lawyer you have ever seen.
*「I will work as hard as it takes to become the best (lawyer) you have ever seen.」面接でスラスラッと言ってみたいですよね。
ドラマで英語のリスニング「スーツ/SUITS 」シーズン1予告編のまとめ
いかがでしたでしょうか。
弁護士事務所が舞台となるドラマと聞くと身構えてしまいますが、法律用語が多い本編に比べると予告編の英語はほぼ会話ばかりで聞き取りやすくオススメです。
ハーヴィーやマイクの話す英語にはスラングや罵倒言葉もたくさん含まれているので、自分でお試しする場合は場所や相手を選ばなくてはいけないことを忘れないようにしましょう。
なお、当ブログ運営者本人が最新の注意を払ってスクリプトを作成していますが、完璧ではないかもしれません。
お気付きの点などがありましたらご一報頂けますとありがたいです。
どうぞよろしくお願いいたします。