超人気海外ドラマ「スーツ(原題:SUITS)」を観ながらリスニングの練習がおすすめ!
YouTubeをはじめアマゾンプライムビデオやHulu、Netflixなど、自宅を一歩も出なくても世界中の映画が観れる時代にこれらを利用しない手はありません。
この記事でご紹介する「I'm here. You're here.」は難しい言い回しではありません。
手を上の方に掲げた「I'm here.(私はこんなに上)」に対して手の位置を下げた「You're here.(あなたはこんなに下)」とランクの違いを示す表現です。
かなり嫌味っぽい言い回しなので、相当自分に自信がなければ他人に使う必要はないでしょう。
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目次
I'm here. You're here.
Harvey: I'm not breaking the law. I put the goddamn thing in there. They can find it if they can think to look.
Donna: Harvey, you are making a huge...
Harvey: That's enough!!!!! I'm here!! You're here!!!!! Do your job.
-@18:33/Season 3, Episode 6, "the Other Time"
Harvey: I don't feel comfortable with this.
Cameron: I don't give a shit whether you feel comfortable or not. This is my case. We're not disclosing it. It's done.
Harvey: Cameron...
Cameron: I told you this before. Don't make me tell you again. I'm here. You're here. Do your job.
-@21:30/Season 3, Episode 6, "the Other Time"
ドナはハーヴィに対し、ハーヴィは上司のキャメロンに対し「法律を破ることはしたくない」と言ったところ「上司の命令はきけ!」と一喝されてしまいます。
Louis: Is that a joke?
Donna: No, it's not.
Louis: Well, then let me explain a little something to you called pecking order. See, I am up here. Rachel's down here. And you don't give dominion over your associates to someone down here.
(omitted)
Louis: Hey, Donna, you know what, I didn't want to do this, but I did leave one name off the chart. Me. Rachel. You. So don't you tell me what to do.
-@17:30/Season 7, Episode 1, "Skin in the Game"
婚約を破棄され長年の夢だった父親になる夢までも奪われたばかりのルイス。
心を入れ替えアソシエイトの教育に力を注ぐと誓ったにも関わらず、妻の出産で休暇申請をしたアソシエイトのブライアンとその横で口添えをしたステファニーに対してルイスはものすごい言葉を使って罵りました。
上記は新人アソシエイト達の教育係をレイチェルに変更することを提案したドナに対してルイスが対抗するシーンですが、普段はルイスが好きな人でもきっと嫌いになること間違いなしな嫌な奴です。
直訳すると「つつく(peck)順番」となる「pecking order」は、序列や階層という意味で使われています。
下位のニワトリは上位のニワトリが食べ終わるまで餌に有り付けない(つつけない)というニワトリの習性が由来だったとは、今回調べてみるまで知りませんでした。
ちなみにキツツキは「woodpecker」ですよ。
Donna (to Louis): That's right. I gave Harvey a check for half a million dollars. I'm a partner now, Louis, which means your whole "you're up here and I'm down here" bullshit, not anymore."
-@37:49/Season 7, Episode 1, "Skin in the Game"
シニアパートナーに昇進したドナが「あなたのくだらない上下関係のいちゃもんはもうおしまいよ!」とルイスに言い返します。さすがドナ!
Donna (to Stephanie): Then you're really gonna hate being told what to do by someone with no experience as a lawyer.
Rachel: Donna--
Stephanie: Excuse me?
Donna: I said, you're here, and I'm here. So unless you want to deal with me, you'll listen when Rachel tells you something.
-@27:10/Season 7, Episode 3, "Mudmare"
自分自身もルイスから言われて嫌だったはずなのに、アソシエイトのステファニーには同じことを言っています。
Where On The Pecking Order?
Louis: Jessica, I want to know where I fall on the pecking order with regard to Dana Scott.
Jessica: There is no pecking order.
Louis: I don't look at things that way.
-@6:17/Season 3, Episode 13, "Moot Point"
シニア・パートナーとして新しくピアソン・ハードマンにやってきたスコッティの格付けが気になるルイス。
早速ジェシカに確認しています。
Me To You. You To Him.
「I am here. You are here.」は私とあなたの立場を比べているだけですが、ちょっと変化球でこんな表現もあったのでご紹介します。
Jessica: You've done the same.
Harvey: I'm a senior partner, not an associate.
Jessica: Me to you. You to him.
Harvey: Fine.
-@30:22/Season 2, Episode 14, "HE'S BACK"
アソシエイトの立場で勝手に原告に会いに行ってしまうようなマイクにデポジション(deposition/証言録取)を許可するジェシカに納得がいかないハーヴィ。
そういう行為はシニアパートナーの自分だから許されるんだというハーヴィに対して、「あなたに対する私、彼に対するあなた」と上下関係を示すジェシカのシーンです。
スーツ/SUITSで英語「I'm here. You're here.」のまとめ
いかがでしたでしょうか。
どの場面もみんな(⇦上司)怒っていますね。
「I'm here, you're here...」は自分の言うことを素直に聞き入れてくれない部下に対して使われることが多いようです。
言葉で納得させられない、つまり正論では負けるのでパワーでねじ伏せているために使われるだけの言い回しと言っても過言ではないのではないでしょうか。
もはや禁じ手でしょう。
実用的ではありませんが、気になる表現だったので取り上げてみました。
今回取り上げた場面はこちらでみれます。
シーズン別サマリー(ネタバレ注意!!)
↓シーズン1:経歴詐称の天才弁護士マイクとハーバード卒の敏腕弁護士ハーヴィのスーパーコンビの誕生です。
↓シーズン2:マイクの秘密が少しずつ周囲にバレ始めます。ピアソン・ハードマンは、追放までされていた悪名高きハードマンに乗っ取られてしまうのでしょうか?
↓シーズン3:イギリス大手のダービー国際法律事務所と合併しピアソン・ダービーになりました。ハーヴィが検事局を去った理由、マイクがハーバード編入を取り消されてしまった理由も明かされます。
↓シーズン4:弁護士を辞めて投資家に転職したマイクとハーヴィが企業買収で対立します。ピアソン・ハーヴィにマイクは復職するものの、ひょんなことからルイスにまでマイクの秘密がばれてしまいます。
↓シーズン5:検事事務所時代から10年以上も自分の秘書を勤めてくれたドナがルイスの秘書になったことを発端にパニック発作を起こしカウンセリングを受けるハーヴィ。シニアパートナーのジャック・ソロフを手先にしてピアソン・ハーヴィ・リットを荒らしてくるダニエル・ハードマン。そんななか、とうとうマイクが経歴詐称で捕まります。何が何でもハーヴィを刑務所に送りたい連邦検事補アニタ・ギプスはハーヴィを売ることを条件にマイクに司法取引を持ちかけますが、マイクは取引に応じず裁判で戦うことに。経歴詐称の弁護士に勝ち目はあるのでしょうか。
↓シーズン6:陪審員裁判で勝てる自信がなかったマイクは、ハーヴィの猛反対を押し切りハーヴィをはじめ事務所の仲間を誰一人起訴しないことを条件に自ら2年間刑務所に入る取引をしてしまいます。刑務所の中では、ハーヴィに刑務所に入れられたことを逆恨みするフランク・ギャロから目をつけられ初日から大変な思いをするマイク。一方事務所はこの不祥事に巻き込まれたくない弁護士たちが一斉に去り、もぬけの殻状態に。その上過去にマイクが関わった顧客から集団訴訟を起こされ、事務所存続の危機に。自分の身代わりになり刑務所に入ることになったマイクを早く出所させるためハーヴィはあらゆる手を尽くし、、、なんと早期出所が実現。待望の弁護士適正審査を受けることになりましたが、そこにもアニタ・ギプスの壁がたちはばかります。マイクは本物の弁護士になれないまま終わってしまうのでしょうか。
↓シーズン7:父親願望の強いルイスは、前彼との子を妊娠したタラと婚約し幸せの絶頂。ところが突然の婚約破棄で不幸のどん底に落とされ、アソシエイトたちに暴言を吐きアソシエイト教育係から外されます。教育係を引き継いだレイチェルの指示に従わないステファニーはクビになり、ルイスをハラスメントで訴えました。シーズン5でパニック発作が発症した際に診てもらっていたカウンセラーのポーラと付き合うハーヴィですが、ポーラにはドナの存在が許せません。シーズン6でマネジンクパートナーのジェシカがボーイフレンドのジェフ・マロンと一緒にシカゴに拠点を移しましたが、シーズン7ではとうとう結婚式を挙げたマイクとレイチェルがシアトルでのジョブオファーを受けることに。
↓シーズン8:マイクとレイチェルが去り、ロバート・ゼイン所長の下新しいメンバーでの幕開けです。